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創業103年の老舗、蓼科グランドホテルへ
この度ご縁があり、長野県・蓼科グランドホテル滝の湯さんにお招きいただき、ホテル内周遊型の謎解き『時の揺らぎと百年の宿』をプレイさせていただきました。

最近はホテル×謎解きというコンセプトはあちこちで見られるようになりました。ディズニーのセレブレーションホテルでもやってましたね。あれ、ディズニーで遊び倒したあとに、ついでにセレブレーションホテルにチェックインしてだいたい21時以降にやるというのがあるある話。頭も疲れますけどその前に身体が疲労困憊なのよ。
今回はもう周りの風景も癒しだったので、そんなことはない!
謎解きの感想
「選択」がキーワード
本題に戻りまして、今回の謎解き、ハッシュタグが「#滝の湯の選択」ということで、「選択」というテーマがひとつのキーワードとして挙げられています。
創業100年を超える老舗ホテルですから、常になにかしらの選択をし続けてここまで続けてこられたことは想像に難くありません。今回は私たちプレーヤーも「伝統」か「革新」、どちらのルートを選択することを迫られます。
謎解きで「選択」をさせられることは、特段珍しいことではありませんが、今回はその「選択」の魅せ方がとても秀逸でした! 謎を解いて、選択し、出てきた答えに一種の感動を覚える…… 謎ひとつひとつの難しさを楽しむというよりは、謎解きのギミックに「すごい!」と感じるような、そういう過程を楽しむ謎解きです。
小謎ひとつひとつもシンプルかつ丁寧
今回の謎解きのターゲットは、私たちみたいなガチガチの謎解きオタクはもちろんのこと、謎解きにそこまで沼っていないファミリー層などももちろん対象にしているため、小謎のひとつひとつはそこまで難しくは作られていないと思います。オタクの皆さんが解いたらおそらく瞬殺。
ただ、謎の答えがとても丁寧にチョイスされていた印象です。例えば、海で謎を解いているのに答えが「やまのぼり」になるような謎があったら、突然萎えるじゃないですか。なりません??? 今回は、そういうのがなくて、ひとつひとつの答えがとてもよくその場にふさわしい形で作られていました。
その答えを使ってもうワンステップ進んだ謎を作ろうと思うと、めちゃくちゃ制限が大きくてとても大変だと思うのです。周遊型の謎解きを作るうえで一番難しいところだと思うのですが、これらの制限を乗り越えてとても綺麗にまとめられている…… と、制作者でもないのにとても感動していました。
所要時間はおおよそ2時間程度
今回の周遊型の謎解きは、私たち夫婦がふつうにプレイしてだいたい2時間くらいです。16時半くらいに謎を解き始めて、終わるころには夕食の開始時間が迫っていたので、「夕食前に温泉に入りたい!」という願望は叶えることができませんでした。疲れた頭を温泉で癒したかった……
宿泊プランで、謎を解いてお風呂に入ってから夕食を食べたい方は、夕食は19時30分スタートとし、早めにチェックインをしてプレイするなど、計算のうえ取り組まれることをおすすめします。また、かなり深い時間になってしまうと一部入れないエリアもあるので、その点もご注意を。
謎解き好きにはうれしいポイント
ここからは、謎解きの本筋には一切関係ないんですが、謎解き勢にはプチありがたいポイントをいくつか列挙しておきます。
バインダーがしっかりしてる

まずは、謎を挟んでいるバインダーですね。これが、その辺の100均で売ってるようなやつじゃなく、革製のしっかりしたもので、大変解きやすい。周遊系の謎解きではマイクリップボードとマイフリクションペンを持って挑戦しているんですが、今回はその必要なし。旅行で荷物増やすのも嫌ですしね。
バインダーを開くとなかに小さな内ポケットがあり、鉛筆やハサミなんかはここにしまっておけば失くすリスクも最小限。よく周遊系の謎解きで毎回ペグシルを紛失して最悪詰みかける経験をしたことのあるそこのあなた! にも大変優しいです(謎を解いたらその都度鉛筆を内ポケットに片づける、という習慣さえあれば)
座って解けるスペースが多い

これはホテル周遊ならではというところなんですが、ロビー、通路、いたるところに座れる場所がめちゃくちゃ多い!子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しめる旅館を目指しているためでしょうか。チェックポイントを確認したら、近くの椅子に座ってすぐに解けるというのが、とにかくありがたかったです(他の利用者と譲り合ってご利用ください)

なんだったら、足をガッツリ伸ばして解けるくらいの休憩スペースもあるので、少なくとも「移動で疲れる」ということはないかもしれません。頭は疲れますが。
ただしホテルはそれなりに広いです。私たちは夫婦で行ったのですが、夫婦そろって地図が読めないのでときどき迷子になってました。2階・3階で完結する移動範囲ではありますが、「3階を歩いていたら、気が付いたら1階にいた」という不思議体験もあるので、気を付けてね(たぶん驚いているのは私たちだけですが)
とにかく涼しい!
ホテルなんだから気候は関係ないっちゃ関係ないかもしれないのですが、蓼科、とにかく涼しい!どれくらい涼しいかというと、私がお邪魔したのが4月下旬なのですが、まだ桜が普通に咲いてました。どういうこと。

それくらい涼しい。むしろやや寒いくらい。おそらく東京・大阪と比べても体感5度くらいは違うような気がします。謎解きの開催期間は7月31日までですが、この時期になると日本全国どこもかしこも暑くなっているので、体感的にも快適な謎解き体験ができることかと思います。
インタビュー
今回謎解きを制作した信州大学謎解きサークル「信大回廊」のメンバー、そして監修の株式会社OMOMO代表取締役の滝沢さんにお話を伺うことができました。

今回制作された謎解きの構想について教えてください。
(信大回廊)最初は「殺人事件」をテーマにするという案も出たのですが、やはりホテルという場所柄、不謹慎ではないかということで却下しました。最終的には、滝の湯さんが歩んできた100年の「伝統と革新の対立」をイメージしたストーリーに落ち着きました。
また、SNSでの話題作りも意識しています。ストーリーの途中で選択肢(伝統か革新か)を用意し、プレイヤーが「どちらを選んだか」をSNSで共有したくなるような仕組みを取り入れました。

(ミステリー好きであれば、ホテル内の殺人事件を解決するストーリーも気になるかも……)ところで、実際のプレイしてみて今回のギミックはとても驚かされました。
(信大回廊)ありがとうございます。そこは特に全力を注いだ部分です。謎解きにおいて選択肢があるのは珍しくありませんが、「選択」を謎解きのなかでどのように落とし込み、プレーヤーに選択させるかという点については、新鮮に楽しんでいただけるよう緻密に計算して作りました。
また、滝の湯さんの館内を実際に歩き回り、宴会場や100周年の展示コーナーなど、その場所ならではの魅力が伝わるような言葉選びや問題作りを徹底しました。


学生団体と社会人が共同で制作する上で、苦労した点や工夫した点はありますか?
(滝沢さん)信大回廊はもともと私が立ち上げたサークルという縁もあり、会社と学生という境目を感じさせない一つのチームとして動けました。私たちの会社が信州大学内にオフィスを構えていることも、意思疎通をスムーズにした要因かもしれません。
学生の皆さんは学業との両立が大変だったと思いますが、全員で一度現地を訪れ、滝の湯さんの魅力を肌で感じた上でスタートラインを揃えられたことが、良い作品作りに繋がったと感じています。

これからプレイする方々へのメッセージをお願いします。
(信大回廊)単に謎を解いて終わりではなく、100年の積み重ねがあるからこそ今の滝の湯があるということを、ゲームを通じて体験していただきたいです。1923年の創業から続く歴史を学べるスポットも謎に組み込んでいますので、ぜひ楽しみながら歴史に触れてみてください。
信大回廊
株式会社OMOMO
避暑がてらの謎解きにぜひ!
長野県の蓼科はとにかくめちゃくちゃ涼しいので、避暑がてら謎解きを楽しむのに絶好のスポットです。今回は謎解きのご紹介でしたが、ホテルはホテルで温泉も、食事も、そして子供と一緒に過ごすのもとても良い場所でしたので、日頃の疲れを癒すためにもぜひ訪れてほしい場所です。
宿泊しての参加でしたが、日帰りでの参加も可能です。謎を解いて、疲れたら温泉で疲れを癒して帰るというのもおすすめ。
ホテルのご紹介は別記事で!

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