終わらない宴の徹を踏まないで!
私は大魔王ゾーマには行くことができなかったので、直近の思い出は西武ドーム(現ベルーナドーム)で開催された『終わらない宴からの脱出』がまだ記憶に新しい。あれ、2017年とかだったと思うので6年前? 団体設立した年で、私が謎解きを始めた年なのでよく覚えてます。
あれは、第2部のメインの謎解きはすごかったんだけど、それを打ち消して余りある第1部の混乱っぷりがあるので、私としてはそこをどう克服してるんだろう……という不安は多少なりともありました。
結論から言うと杞憂だった
実際参加してみると、分散開催(2日間に分けて計5回開催)されていたからか、人数はほどよく各日程に散っていただろうし、物販は人員をかなり厚くしてオーダーシート形式、謎解きに関しても人を分散させる仕組みが整っていて、大きな混雑なく終了した印象。
ネット環境ではたびたび回線が重くなってグダるSCRAPですが、さすが「リアル」脱出ゲームを商標登録するSCRAP、リアルな公演では同じ失敗を繰り返さないという固い決意を見た気がします。
謎について
めっちゃよく出来てたと思います! ゴリゴリの謎解きプレイヤーにしてみれば若干物足りない部分があるのはとても理解できます。が、私にはこれくらいがちょうどいい。
クロスワードパズルがカレンダーになったり、キットを組み合わせて射的の銃を作ってコルクを飛ばすと文字が浮かび上がってきたり、ひとつひとつのギミックがおもしろい謎が多かった。
そして「終わらない夏祭り」というのが、「謎を解くと延々と同じ問題がループしてしまう」という罠であるということ、それを解決するためのヒラメキの快感は久しぶりに感じました。
まぁ、私はほとんど後手後手に回ってたので、同チームの若い衆に「今何してるの?」「答えどうなった?」「これどう解くの?」とまるまる聞いてました。若いって羨ましい……
加藤社長の解説が楽しい
そして謎解きが終わると、加藤社長による謎解きの解説が始まります。
やっぱり加藤社長の解説には引き込まれるものがあります。なんなんでしょうね、いい感じにとぼけたり、いい感じにしらばっくれたりすることについては右に出るものがいないんじゃないでしょうか。(一応褒めてます)
あと、加藤社長の「ざまぁみろ」からしか得られない栄養があると感じている謎クラの皆様はかなり重症です。もう対処療法しかないので今後も加藤社長の「ざまぁみろ」を楽しみにしながら生きていくしかありません。私もですが。
SCRAPは頭が悪いんか?
SCRAPがこういう大きなイベントをするときって、いつも思うんですよね。「SCRAPはお金のかけ方について頭が悪いのではないか?」と。
それはいい意味で頭が悪いというか、清々しいくらいにぶっ飛んだことをやってくるというか。す
- 誕生日を謎に仕込むため携帯電話の番号を366個購入する
- バングラデシュから中継を飛ばしてベンガル数字で謎を出す
- ヘリコプターを飛ばす
こういうことをしてくるんですよ奴らは。さて今年はどんなことをしてくるのかと思えば、
収容人数9,000人はあろう幕張イベントホールを借りて最終ゴール地点にする
いやね? これが周遊謎解きみたいな全員成功が想定されるような公演なら別にいいんですよ?
これ、脱出成功率30%くらいの公演でしょ? 各回3,000人参加したら2,100人そこに行くこともなく終わるんでしょ? 何してんの?
実際私たちがイベントホールに行ったときも、人がまばら、というレベルですらなかったもん。全体の1割のスペースも使ってないんじゃない? 明らかにイベントホールの無駄遣いなんよ。
まぁ、そういうバカなことを本気でやるSCRAPが俺たちは大好きなんだけどな。こんなことSCRAPしかやってくれないもんね。
最後に
加藤社長の残した、SCRAPのリアル脱出ゲームの大事なことを皆様にもシェアして締めたいと思います。
- 特徴のある枠のデザインを見たら必ず後で使う
- 特徴のある数字のデザインを見たら必ず後で使う
- SCRAPがしょうもない茶番を挟むときは必ず後で使う
- なんらかの知識が必要な謎は、必ず事前に前フリがある
- でもモールス信号を謎として出題すると炎上する
2023年後半戦も素敵な謎解きライフを。
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