すゞひ企画とは
SCRAPのリアル脱出ゲームでもたびたび司会をされている鈴木秀明さんが主宰しているイベントプロデュース集団のすゞひ企画。演劇×体験型ミステリーという公演をいろいろと企画されています。
鈴木秀明さんは、演劇をかじったことがある人なら誰しも聞いたことがある「キャラメルボックス」という演劇集団の元団員ということで安心感もある。なんでお前が「演劇をかじったことがある人なら……」といえるかって? 私が演劇をかじったことがあるからだよ!(幽霊部員ではあったけど)
そういえば、昨年末も大阪ヒミツキチで『サラバ、偉大な魔法使い』というリアルな演劇×謎解きというイベントも開催されていましたね。本当は私も行くつもりだったのですが、やむにやまれぬ事情があり参加できず代理の方に参加していただいたわけですが……
すゞひ企画のオンライン公演第二弾
今回開催された『ある女が駆け抜けた一瞬の人生について』とは、Zoomを利用して開催されたオンライン公演の第二弾です。
演劇を見る、というより、Zoomの会議機能を使って役者さんのトークを聞いたり、役者さんに気になることがあったら質問をしてみたり、現場検証に立ち会って気になるところを調べてもらったり、という感じ。基本的に役者さんの胸部より上部分しか見えないので、一般にイメージする「演劇」という感じではありません。それはまぁ、リアルな演劇スタイルのイベントをやるときに見ていただければ……ということで。
それよりも、役者さんとのやりとりを気軽にしてみたいという方や、謎解きにしっかり時間をかけて取り組みたいという方にはとてもよい公演だと思います。リアル演劇を鑑賞して謎を解くイベントだと2時間とかが限界だと思いますが、この公演の制限時間は48時間ですからね。じっくりしっかり謎を解きたいミステリ勢にうってつけです。
奥手で役者さんに声をかけるなんてとてもとても……という方でも、問題なく楽しむことができますのでその点は心配ありません。
いわゆる「安楽椅子探偵」スタイル
安楽椅子探偵(あんらくいすたんてい、アームチェア・ディテクティブ、Armchair Detective)とは、ミステリ用語。現場に赴くなどして自ら能動的に情報を収集することはせずに、室内にいたままで、来訪者や新聞記事などから与えられた情報のみを頼りに事件を推理する探偵、あるいはそのような趣旨の作品を指す。狭義では、その語の通り、安楽椅子に腰をおろしたままで事件の謎を解く者を指すが、実際にはもっと広く曖昧な範囲を含む。
Wikipediaより引用
現場検証に立ち会うシーンはありますが、基本的に自分で現場に赴いて証拠を集めるということはありません。私たちは刑事さんに証言を集めてもらい、それをもとに情報を整理して真相をつかむという謎解きスタイルになります。
……と、書いてしまえば簡単そうに見えますが、これがまたやることが多い!! たしかに刑事さんは証言を集めてくれるのですが、それ以上の証拠を集めるためにはもう一歩踏み込んだ調べ物をしなければならない。「そこまでさせるか!?」というようなこともしました。何をしたかはネタバレになるので言えませんが。
安楽椅子という言葉はなんだかのんびりゆったりというイメージがありますが、実際は血眼になって情報をかき集めていました。アガサ・クリスティーのミス・マープルとは程遠い必死さです。
徐々に見えてくる感じがたまらない
最初は整理されていない情報が次から次に押し寄せてきて、何が大事な情報で何が大事でないのか。真相をつかむためにどの情報がクリティカルなのかが一切わからず、本当に雲をつかむような推理が続きます。私も、解答を提出するまでに「真実はAか? いややっぱりBか?」と、二転三転しました。
ただ、少しずつ情報を整理していくと、徐々に真実が見えてくる感じがたまらない感じでした。最初は闇雲に調べていたけど、徐々に本筋が見えてきて、この情報とあの情報を組み合わせるとこういうことが見えてくる!というのが、ひとつ、ふたつと見えてくると爽快感もある。
ま、解答は提出しましたがこれが正解かどうかは解答編(4月15日19時から)の内容を見てみないとわからないですがね! 解答編を見終わったら、改めて後編の記事をアップする予定です。
推理のスケジュールは余裕をもって!
今回のすゞひ企画のオンライン公演は解答提出まで48時間の時間があります。が、追加の調べ物をしたり情報の整理をしたりしていると結構時間がカツカツになります。
ので、「48時間もあるから余裕でしょ」と甘く考えず、公演終了後も推理時間をある程度確保したスケジュールを組むことをおすすめします。
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[…] 代表ブログ写真はイメージです 提供:写真AC Twitter Facebook はてブ Google+ Pocket LINE 2021.04.15 【感想】ある女が駆け抜けた一瞬の人生について(前編)すゞひ企画とは … […]